有理数 

 有理数モード()に設定するか,各プログラム単位
 OPTION ARITHMETIC RATIONAL 
 を書くと,多桁の有理数の計算が可能になる。
 print文の出力結果は,仮分数の形になる。
 しかし,この形を数値定数として入力やDATA文などで用いることはできない。

 べき指数は-2147483647〜2147483647の範囲の整数に限る。
 通常,SQR関数や三角,指数,対数などの無理関数は使えない。
 OPTION ARITHMETIC RATIONAL を書くか,オプション−数値メニューで「超越関数を使う」にチェックするとこれらの関数も使用可能になるが,計算結果は十進17桁(末尾偶数)になる。
 なお,この場合でも分数のべき指数とEPS関数は使えない。

 数値リテラルには制限がある。有効数字の桁数はおよそ1000桁まで,E表現を用いる場合,指数部は-147447〜147447。この制限は,プログラム中に書かれる数値定数,INPUT文の入力応答,VAL関数の引数に影響する。

 計算結果を小数の形で出力したいとき,PRINT USING文,あるいはUSING$関数を用いることができる。
 ただし,PRINT USING文,USING$関数では,およそ1000桁までしか出力できない。また,指数部は-147447〜147447の範囲になければならない。指数部が147447より大きいとEXTYPE=-1012の例外状態になる。指数部が-147447より小さいときは0とみなして処理する。

<Note>
 テキスト出力のウィンドウに書き出した数値は,およそ3000桁のところで改行が挿入されるが,これは,Windowsの仕様のためである。この現象を避けたい場合は,ファイルに出力するとよい。<参照> ファイルの概要