オプションメニュー

互換性

文法

 JISの規定に合わない文をエラーにしたいときに変更します。

動作
・書式文字
 書式文字の解釈の仕方をJISの規定通りにしたいとき,このオプションを変更してください。

・図形関連SET文の不正な引数
 SET WINODW文で幅または高さが0の座標系を設定しようとしたときなど,図形関連set文で引数が正しくない場合の動作をJISの規定通りにしたいとき,このオプションを変更します。
 なお,このオプションを変更すると,誤りがあっても無視して続行することになるので,プログラムの誤りに気付きにくくなります。

・文字列処理の単位
 本BASICの文字列処理は漢字に対応しています。そのため,文字列処理がバイトを単位として実行されることを仮定して作成されたプログラムでは不具合を生じることがあります。そのような場合,このオプションを変更してください。
 このオプションの設定によって動作が変わる命令は,
 CHARACTER INPUT文,部分文字列処理,POS関数,ORD関数,CHR$関数,LEN関数です。
「文字列処理を文字を単位として実行する」は拡張命令の
 OPTION CHARACTER KANJI
に,
「文字列処理をバイトを単位として実行する」は拡張命令の
 OPTION CHARACTER BYTE
に対応します。
 OPTION CHARACTER文を書いたプログラム単位ではOPTION CHARACTER文での指定が優先します。
 <参照> 漢字 

・DEF文の引数
 「参照渡しも用いる」を選択すると,変数がDEF文の引数に指定されたときは参照渡しとなり,プログラムの実行が少し速くなります。

・FOR〜NEXTのown変数
 BASICではFOR〜NEXTの増分と限界を見えない変数に保持します。この2つの変数をどこに置くかを決めます。


描画
線幅1の破線・点線
 本BASICは破線・点線を描くのに,線幅が1のときはcosmetic penを使い,線幅が2以上のときはgeometric penを使います。そのため,線幅が1のときと,2以上のときとで描かれる線のデザインが異なります。それを避けたいとき,設定を変更してください。
 なお,Windows95/98/Meでは,設定の変更は無益です。

線分の描画
 Windowsは線分を描くとき,始点を塗り,終点を塗り残します。この動作はFull BASICのPLOT LINESの動作とマッチしないので,本BASICはWindowsの線分描画命令を逆順に利用します。このオプションを変更すると,線分描画を正順に変更することができます。ただし,画像出力の形式が「ビットマップ(画面)」の場合,この指定にかかわらず常に逆順です。

スクリーンへの描画
 Winodows VistaでAeroが無効になっていると,特定区画でPLOT POINTSの描画が画面に反映されません。
 この不具合が発生するとき,「Vista Non-Aero 障害対策」をチェックしてください。

TEXT描画
 通常,GRAPH TEXT文と,図形変形を伴わずに実行されるPLOT TEXT文は,字形と角度は物理座標で定義されるものとして扱います。文字の字形と角度を常に問題座標系に基づくものとしたい場合,あるいは,常に物理座標に基づくものとしたい場合に設定を変更してください。
 ただし,描画対象にメタファイルを選んだ場合は,このオプション設定と無関係に,文字の字形は常に物理座標依存です。



<操作>
 キーボードで操作する方法
 矢印キーで文法,動作のいずれかを選んでください。
 Tabキーを押して目的の領域に移動してください。
 上下の矢印キーで選択を変更してください。
 Enterキーを押すと終了します。


<参考>十進BASIC Q&A 十進BASIC互換性オプションの効果