Chromebookで十進BASIC


Chromebookは,Linuxを有効化すると十進BASICが実行できます。
参照 Chromebookヘルプ Chromebook で Linux をセットアップする
https://support.google.com/chromebook/answer/9145439?hl=ja

ダウンロード

ChromebookのCPUには,Intel系とARM系の2種類あります。
 Intel系 … Intel, AMD
 ARM系 … QualComm(Snapdragon), MediaTek, Rockchip, など
右下の時刻が表示されている部分をクリックして,歯車アイコン(設定)−ChromeOSについて-診断 とたどると確認できます。
(Chromeブラウザのアドレス欄に, chrome://system と入力し,cpuinfo を探してExpand...をクリックすることでも調べることができます。)
Intel系のときは, BASIC8154Ja_Linux64_Qt5.tar.xz
ARM系のときは, BASIC0934Ja_Linux_ARM64_Qt5.tar.xz
をダウンロードし,Linuxファイル フォルダにコピーしてください。(CPU種別が分からないときは,両方,試してください。)
ランチャー登録用のプログラムQt5LaunchJa.basもダウンロード(右クリックして名前を付けて保存)し,Linuxファイル フォルダーにコピーしてください。

解凍

Linixファイルフォルダを選び右クリックしてターミナルを立ち上げ,アーカイブファイルを展開してください。
tar Jxfv BASIC0934Ja_Linux64_Qt5.tar.xz
または,
tar Jxfv BASIC0934Ja_Linux_ARM64_Qt5.tar.xz
(JxfvのJは大文字)
Note. 多分,コピー&ペーストで入力できる。ターミナルに貼り付けたら,右矢印キーを押し,その後,エンターキーを押す。
<補足>
ChromeOSから展開すると,basicの実行権限が無効化されます。
その場合は,展開先フォルダ(basicがあるフォルダ)でターミナルを起動し,
sudo chmod 775 basic
を実行して,実行権限を付与してください。

Qt5Pasライブラリのインストール

ターミナルで
sudo apt install libqt5pas1
を実行してください。

ランチャーに登録

展開先フォルダ(basicがあるフォルダ)を右クリックして「ターミナル」を起動してください。
./basic --platform xcb -NI
とコマンドを入力すると,BASICが起動します。
Chromebookランチャーに登録
BASICのファイルメニューでQt5LaunchJa.basを読み込み,実行メニューから「実行」を選んでください。
「終了しました」と表示されたら,BASICを終了してください。
ランチャーの「Linuxアプリ」に「十進BASIC」が現れないときは,一旦,ログアウトするか,再起動してください。
これで,インストールは完了です。


実行
ランチャーの「Linuxアプリ」にある「十進BASIC」をクリックするとBASICが起動します。
プログラムの実行後,テキスト出力,グラフィックス出力などのウィンドウが表示されないとき,ペンギンマークのアイコンの中に隠れていることがあります。

手動で位置をずらすこともできますが,ペンギンマークアイコンで表示を切り替えるのがChromebookの正しい使い方かもしれません。
ウィンドウが最初に表示されるとき,必ず中央に表示されます。 そして,前面に表示されるように指定されたウィンドウが裏に隠れてしまったり,最小化しないように指定されたウィンドウが最小化できたりする不具合があります。
デバッグ時には,デバッグウィンドウのボーダーアイコンをクリックしない注意が必要です(最小化されるとペンギンアイコンの陰に隠れます)。なお,デバッグウィンドウは,デバッグを進めるごとに新規に表示するので,必ず中央に再表示されます。

漢字入力
 Chromeブラウザのアドレスバーに chrome://flags と入力して,Experiments画面を表示し, Crostini IME support for Qt applications を Enabled に変えると,動作は不完全ですが,(漢字入力枠を介さず)漢字の入力ができるようになります。
 なお,漢字やギリシャ文字を変数名として使えるようにするためには,一旦,-NIなしで起動(ターミナルから./basic --platform xcbで起動)し,オプションメニューの「互換性」で「識別名」の設定変更が必要です。
その他,永続的にオプション設定を変更したいときは,一旦,-NIなしで起動してください。



既知の不具合
ヘルプメニューで,ヘルプが参照できません。BASICHelp.htmlをダブルクリックして表示するか,若干,仕様が異なりますが, 十進BASIC webヘルプを参照してください。

トラブルシューティング
起動時に,前回終了時に記録したウィンドウ位置を回復できないためにウィンドウが暴れることがあります。
ターミナルから起動したときは,ターミナルにCtrl-Cを入力してbasicを終了させることができます。
そして,ChromeOSの「ファイル」で,⠇メニューで「非表示のファイルを表示」をチェックして,「Linuxファイル」の .basic.ini を削除してください。
なお,basicの起動に成功しているときは,オプションメニューで,オプション設定−初期化を選んでも同じです。
以後,./basic -NI ,あるいは ./basic --platform xcb -NI のように -NI を付加してbasicを起動してください。

トラブルシューティング
GTK2版は,貼り付けが機能しないかも知れません。これは,ChromeOSの不具合です。
ChromeOSをupdateして直らないときは,このページを参照して,Qt5版に入れ替えてください。
なお,ランチャーに古いエントリーが残ったときは,ターミナルで sudo rm /usr/share/applications/basic.desktop を実行してください。
これで消えないときは,「ファイル」で「非表示のファイルを表示」にして,.local/share/applicationsで不要になったエントリーを探して削除してください。

日本語フォントのインストール
メニューの表示が美しくないときは,日本語フォントのインストールが必要です。
Linux ターミナルで,
sudo apt install task-japanese locales-all fonts-ipafont fonts-noto-cjk


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