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問題
A君とB君がX地点を同時に出発して、Y地点までそれぞれ一定の速さで歩き続けました。
C君は2人が出発してから5分後にX地点を出発し、一定の速さで走り続けて2人を追いかけました。
C君は出発して5分後にB君に追いつき、その10分後にA君に追いつきました。
(1)A君、B君、C君の速さの比をできるだけ簡単な整数の比で表しなさい。
C君はA君に追いついて、すぐに来た道を同じ速さで引き返しました。
(2)次に、C君がB君に出会うのは、C君がA君に追いついてから何分後ですか。分数で答えなさい。
C君はB君に出会って、すぐにまた同じ速さでY地点に向かったところ、A君と同時にY地点に到着しました。
(3)C君の走った道のりの合計が5kmのとき、X地点からY地点までの距離を求めなさい。
答え
(1) ※移動した距離は同じで1とする
B君がC君と出会うまでに移動した距離を1とすると、速度=距離÷時間なので
B君の速度:C君の速度=1/(5+5):1/5=1/10:1/5=1:2=2:4
同様に、A君の速度:C君の速度=1/(5+5+10):1/(5+10)=1/20:1/15=3:4
A君の速度:B君の速度:C君の速度=3:2:4
(2) ※B君の速度を1とする
C君がA君に追いついたとき、B君とC君のそれぞれが移動した(X地点からの)距離は、
B君の速度を1とすると、1×(5+5+10)=20、2×(5+10)=30となる。その差は、30-20=10である。
この距離をB君とC君が向い合って移動するので、
B君とC君の速度の和で移動する時間として、10÷(1+2)=10/3分である。
(3) ※A君の速度を1とする → C君の速度が分数になるので、A君の速度を3とする
C君がA君と同時にY地点に到着した時間について
C君がB君に出会ったとき、A君とC君との距離は、反対方向に移動した距離なので、
A君の速度を3とすると、(3+4)×(10/3)=70/3となる。
この距離はC君がA君に再度追いついた距離なので、
C君とA君の速度の差で移動する時間として、(70/3)÷(4-3)=70/3分である。
よって、C君の歩いた道のりは、4×(5+10+10/3+70/3)=500/3
X地点からY地点までの距離は、A君が歩いた距離なので、3×(5+5+10+10/3+70/3)=140
したがって、5:□=500/3:140より、□=5×140÷(500/3)=21/5=4.2km
(終り)
別解 ダイヤ図(運行図表)
(1)
C君の速度を1とする。これをもとにA君とB君の速度を表す。
横軸を時間、縦軸を距離とするグラフを考える。速度×時間=距離より、
C君について、
傾き1、点(5,0)を通るので、Y-0=1*(X-5) ∴Y=X-5
B君について、
原点と点P(5+5,(5+5)-5)を通るので、Y={(((5+5)-5)-0)/((5+5)-0)}X ∴Y=(1/2)X
A君について、
原点と点Q(5+5+10,(5+5+10)-5)を通るので、Y={(((5+5+10-5)-0)/((5+5+10)-0)}X ∴Y=(3/4)X
したがって、3/4:1/2:1=3:2:4
(2)
傾き-1(Y=X-5に直交する)、点Qを通る直線を考える。
この直線は、Y-{(5+5+10)-5}=-(X-(5+5+10)) ∴Y=-X+35
この直線とY=(1/2)Xとの交点Rが、C君がB君に出会ったときを表す。
連立方程式を解いて、X=70/3
したがって、70/3-(5+5+10)=10/3[分]
(3)
傾き1(Y=X-5に平行である)、交点Rを通る直線を考える。
この直線は、Y-35/3=(X-70/3) ∴Y=X-35/3
この直線とY=(3/4)Xとの交点が、C君がA君と同時にY地点に到着したときを表す。
連立方程式を解いて、X=140/3、Y=35
C君の走った道のりは、ひたすらまっすぐに走った距離に相当するので、
X=140/3をY=X-5に代入して、140/3-5=125/3
したがって、125/3:35=5:□より、□=5*35/(125/3)=21/5=4.2[km]
(終り)
SET WINDOW -1,50,-1,50 !表示領域
DRAW grid(5,5) !座標を描く
!(1)
SET LINE COLOR 4
DEF f(x)=x-5 !直線C ∵傾き1、点(5,0)を通る
CALL fvLINE(1,-5, 0,50)
SET LINE COLOR 1
LET t=5+5 !点(0,0)、点P(5+5,(5+5)-5)を通る
CALL fvPOINT(t,f(t),"P")
LET b=(f(t)-0)/(t-0)
CALL fvLINE(b,0, 0,50) !直線B Y=(1/2)X
SET LINE COLOR 2
LET t=5+5+10 !点(0,0)、点Q(5+5+10,(5+5+10)-5)を通る
CALL fvPOINT(t,f(t),"Q")
LET a=(f(t)-0)/(t-0)
CALL fvLINE(a,0, 0,50) !直線A Y=(3/4)X
!(1)の答え 3/4:1/2:1=3:2:4
!(2)
SET LINE COLOR 4
LET t=5+5+10
CALL fvLINE(-1,t+f(t), 0,50) !直線D Y-f(t)=-(X-t) ∵傾き-1、点Qを通るより
CALL fvINTERSECTION(-1,t+f(t),b,0, x,y) !交点R
CALL fvPOINT(x,y,"R")
PRINT x; y !debug
PRINT x-t !(2)の答え
!(3)
CALL fvLINE(1,-x+y, 0,50) !直線E Y-y=(X-x) ∵傾き1、点Rを通るより
CALL fvINTERSECTION(1,-x+y,a,0, xx,yy) !交点Y
CALL fvPOINT(xx,yy,"Y")
PRINT xx; yy !debug
CALL fvPOINT(xx,f(xx),"S")
PRINT f(xx);":"; a*xx; "= 5 : □"
PRINT a*xx * 5 / f(xx) !(3)の答え
END
!関数でお絵かき
! #2967
! #2018
!を参照のこと
!●作図ルーチン
EXTERNAL SUB fvPOINT(x,y,S$) !点(x,y)
DRAW disk WITH SCALE(0.5)*SHIFT(x,y) !※大きさは調整が必要である
PLOT TEXT ,AT x+0.5,y+0.5: S$ !※位置は調整が必要である
END SUB
EXTERNAL SUB fvLINE(A,B, P,Q) !直線y=Ax+B, x∈[P,Q]
PLOT LINES: P,A*P+B; Q,A*Q+B
END SUB
!●計算ルーチン
EXTERNAL SUB fvINTERSECTION(A,B,C,D, x,y) !2直線y=Ax+Bとy=Cx+Dとの交点(x,y)を求める
IF A=C THEN
PRINT "2直線は平行です。"; A;C
ELSE
LET x=(D-B)/(A-C)
LET y=A*x+B
END IF
END SUB
実行結果 ※有理数モードにて
70/3 35/3
10/3
140/3 35
125/3 : 35 = 5 : □
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