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大阪桐蔭中学 入試問題 2009年度(平成21年度)算数7番
たとえば7×7×7×7=2401のように、7を4回かけた数を7[4]のように表します。
よって、7[4]の下3けたは401となります。
ただし、7[1]、7[2]の下3けたはそれぞれ007、049として考えます。
このとき、次の問いに答えなさい。
(1) 7[8]を計算しなさい。
(2) 7[20]の下3けたを求めなさい。
(3) 7[2009]の下3けたを求めなさい。
答え
(1) 7[8]=7[4]×7[4]=2401×2401=5764801
(2) (1)より、7[8]の下3けたは801
7[20]=7[8]×7[8]×7[4]=801×801×401=257282001 ∴7[20]=001
(3) 7[2009]は、7[20]を100回かけた数に7[8]をかけて、さらに7[1]をかけたものである。
7[20]を100回かけた数の下3けたは001なので、801×7=5607 ∴7[2009]=607
(終り)
7のべき乗の下3けたを表示してみると、
!7^2009 mod 1000 の計算
LET x=1
FOR n=1 TO 2009
LET x=MOD(x*7,1000)
PRINT n; x
NEXT n
END
その2
!7^2009=(7^20)^100*7^9≡1^100*7^9≡7^9 mod 1000
LET x=7
LET c=1
DO UNTIL x=1 OR c>2009 !7^c≡1 mod 1000を満たすcを見つける
LET x=MOD(x*7,1000)
LET c=c+1
LOOP
PRINT c
LET m=MOD(2009,c) !2009=c*Q+mより、(7^c)^Q*(7^m)と分解する
PRINT m
PRINT MOD(7^m,1000) !7^c≡1 mod 1000なので
END
高校生による考察
7*7=49=50-1より、7^2000=(50-1)^1000
これを二項定理で展開すると、
項 comb(1000,r)*50^r*(-1)^(1000-r)、r=0,1,2,3,…
の和となる。
r=3以上では、50^rが1000で割り切れるから、下3桁はすべて0となる。
OPTION ARITHMETIC RATIONAL !多桁整数
LET s=0
FOR r=2 TO 0 STEP -1 !r=3,2,1,0のとき
LET s=s + comb(1000,r)*50^r*(-1)^(1000-r)
NEXT r
PRINT MOD(s*7^9,10^3) !残り7^9を加味して
END
その2 多項式(x-1)^rの展開とその値
OPTION ARITHMETIC RATIONAL !多桁整数
LET x=50 !7*7=49=50-1より、7^2008=(50-1)^1004
LET s=0 !二項定理で展開した式をホーナー法で計算する
FOR r=2 TO 0 STEP -1 !r=3以上では、50^rが10000で割り切れるから、下3桁はすべて0となる。
!!FOR r=1004 TO 0 STEP -1
LET s=MOD(s*x + comb(1004,r)*(-1)^(1004-r), 10^3)
NEXT r
PRINT MOD(s*7,10^4) !残り7を加味して
END
その2-2 多項式(x-3)^rの展開とその値
OPTION ARITHMETIC RATIONAL !多桁整数
LET x=10 !7^2009=(10-3)^2009
LET s=0 !二項定理で展開した式をホーナー法で計算する
FOR r=2 TO 0 STEP -1 !10^3, 10^2, 10, 1
!!FOR r=2009 TO 0 STEP -1
LET s=MOD(s*x + comb(2009,r)*(-3)^(2009-r), 10^3)
NEXT r
PRINT s
END
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