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問題
n本の直線で平面を分割するとき、その領域の個数は最大いくつになるか。
考察
n=1のとき
①
───
②
n=2のとき
①│③
─┼───
②│④
n=3のとき
①│④
─・── ──
│ \ /
②│⑤ ・ ⑦
│ / \
─・── ──
③│⑥
n=4のとき
①│⑤
─・──────── ────────
│ \ /
②│⑥ ・ ⑩
│ / \
─・── ── ── ───
│ \ / \ /
③│⑦ ・ ⑨ ・ ⑪
│ / \ / \
─・── ──────── ───
④│⑧
横方向に平行な(n-1)本の直線をひく。これらに交わるように、縦方向に1本の直線をひく。
これによって、2n個の部分に分割される。
次に、横方向の直線どうしも互いに交わるようにして、平行を崩していく。
これは、C(n-1,2)通りある。よって、新たにC(n-1,2)個の部分が加わる。
したがって、2n+C(n-1,2)=(n^2+n+2)/2通りとなる。
(終り)
考察
n本目の線は、(n-1)本の既存の線にすべて交差するように線をひく。
ただし、既存の交点を通過しないようにする。
このとき、領域は、(既存の線の本数+1)個増える。
これより、漸化式 F[0]=1、F[n]=F[n-1]+n を得る。
F[n]=F[0]+Σ[k=1,n]{F[n]-F[n-1]}=1+n(n+1)/2=(n^2+n+2)/2
(終り)
LET N=5
LET M=N-2
SET WINDOW -1,2*M+1,-M^2,4*M^2/3
!!DRAW grid
CALL gcDRAWLINE(1,0,0) !1本目 Y軸
FOR K=0 TO M !2本目以降
CALL gcDRAWLINE(K,1,-K^2)
NEXT K
PRINT (N^2+N+2)/2
END
!FV.LIB 抜粋
EXTERNAL SUB gcDRAWLINE(L,M,N) !直線Lx+My+N=0を描く
IF (L=0 AND M=0) THEN
PRINT "L=M=0なので、直線が成立しません。"; L;M;N
ELSE
ASK WINDOW x1,x2,y1,y2
IF ABS(L)>ABS(M) THEN !y=±xの傾きより大きいなら ※y軸に平行な直線を含む
PLOT LINES: -(M*y1+N)/L,y1; -(M*y2+N)/L,y2
ELSE
PLOT LINES: x1,-(L*x1+N)/M; x2,-(L*x2+N)/M
END IF
END IF
END SUB
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問題
n個の円で平面を分割するとき、その領域の個数は最大いくつになるか。
考察
n個の円は、互いに交差するように描いていく。
具体的には、単位円に内接する正n角形の各頂点を中心に半径2の円を描く。
1つの円では、(台の上に円板を置いていく)
重なっていない部分(外側)が1つ
重なっている部分(真ん中)がに1つ
2つの円では、
いずれの円も重なっていない部分(外側)が1つ
1つの円が重なっている部分(三日月型)が2つ
2つの円が重なっている部分(真ん中)がに1つ
3つの円では、
いずれの円も重なっていない部分(外側)が1つ
1つの円が重なっている部分(三日月型)が3つ
2つの円が重なっている部分(三日月型)が3つ
3つの円が重なっている部分(真ん中)がに1つ
4つの円では、
いずれの円も重なっていない部分(外側)が1つ
1つの円が重なっている部分(三日月型)が4つ
2つの円が重なっている部分(三日月型)が4つ
3つの円が重なっている部分(三日月型)が4つ
4つの円が重なっている部分(真ん中)がに1つ
となり、n個の場合も同様である。
よって、外側+三日月型+真ん中=1+n(n-1)+1=n^2-n+2
(終り)
類題
円を1,2,3つ用いてベン図はつくれますが、4つ以上の場合は不可能です。
(終り)
LET N=4
SET WINDOW -3.5,3.5,-3.5,3.5
DRAW grid
FOR K=0 TO N-1
DRAW circle WITH SCALE(2)*SHIFT(COS(2*PI*K/N),SIN(2*PI*K/N))
NEXT K
PRINT N^2-N+2
END
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