デバッグ

 Full BASICには,プログラムの記述によるデバッグ機能として,中断(break)と追跡(trace)がある。

 プログラムの記述によるデバッグ機能を利用するときは,あらかじめDEBUG ON文を実行しておく。
DEBUG ON デバッグ状態を活性状態にする。
DEBUG OFF デバッグ状態を不活性状態にする。
(備考)DEBUG文の有効範囲はプログラム単位で,次回の呼出しにおいても有効。デバッグ状態の既定値はOFF。

BREAK
 デバッグ状態が活性状態であるとき,プログラムの実行を中断してデバッグが可能な状態にする。ただし,WHEN本体ではextype=10007の例外を発生させる。デバッグ状態が不活性であれば,何もしない。

TRACE ON
 デバッグ状態が活性であるとき実行すると,そのプログラム単位で追跡が有効になる。追跡結果はPRINT文の実行結果と同じウィンドウに出力される。追跡報告は,実行した文と,値が変化した変数名,およびその新しい値。

TRACE ON TO # 経路式
 経路式は数値式を書く。デバッグ状態が活性であるとき実行すると,そのプログラム単位で追跡が有効になる。追跡結果は経路式で指定されるファイルに出力される。

TRACE OFF
 デバッグ状態が活性であるとき実行すると,そのプログラム単位で追跡が無効になる。

(備考) trace文の有効範囲はプログラム単位。各回の呼び出しごとに,既定値offが設定される。

<補足> プログラムのデバッグには,ブレークポイントの利用が便利である。ブレークポイントを設定したいときは,ステップ実行を選んでデバッグ・ウィンドウを表示させる。詳細

<補足> 独自拡張命令のPAUSEを利用すると,WHEN本体からでもデバッグ状態に移行することができる。